Stream Deck 7.6の新機能「Infobar」とは? できることと設定方法まとめ
Stream Deck Neoのキー下部には、これまで時計とページ番号だけを表示する小さなディスプレイが搭載されていました。Stream Deck 7.6のアップデートによって、このディスプレイに表示する内容を自分で選べるようになりました
Stream Deck Neoのキー下部には、これまで時計とページ番号だけを表示する小さなディスプレイが搭載されていました。Stream Deck 7.6のアップデートによって、このディスプレイに表示する内容を自分で選べるようになりました。それが「Infobar(インフォバー)」機能です。
この記事では、Infobarで何ができるのか、どう設定するのか、そしてプラグイン開発者向けの変更点までまとめて紹介します。
Infobarとは
Infobarは、Stream Deck Neo本体の2つのタッチセンサーの間にある横長のディスプレイ部分を指します。Stream Deck 7.6以降では、この部分にも通常のキーと同じ感覚で「アクション」をドラッグ&ドロップして割り当てられるようになりました。
キー自体を占有せずに情報を常時表示できるのがポイントで、作業中に他のアプリを開いたりスマートフォンを確認したりする手間を減らせます。
Infobarでできること
Stream Deck 7.6の時点で、次のような情報をInfobarに表示できます。

- 再生中の音楽(Spotify):ジャケット画像・曲名・アーティスト名に加えて、再生の進捗バーも表示可能です。表示スペースが空くぶん、周囲のキーを再生・一時停止などの操作用に使いやすくなります。
- 天気情報:現在の気温に加え、空気の状態やその日の天気の推移も確認できます。
- 次の予定(Calendarius):次に控えている予定の内容、開始時刻、開始までの残り時間を表示します。作業に集中していて気づいたら会議に遅れていた、という事態を防げます。

Infobarへの対応はStream Deck SDKの一部として提供されているため、上記以外にもサードパーティ製プラグインがInfobar対応の機能を追加できます。Elgato Marketplace内でInfobar対応プラグインとして絞り込んで探すことも可能です。
Infobarの設定方法
Infobarにアクションを割り当てる手順は、通常のキーへの割り当てとほとんど変わりません。
- Stream Deckアプリを7.6以降にアップデートする
- 使いたい機能のプラグインをElgato Marketplaceからインストールする
- キャンバス上部のデバイス一覧から「Stream Deck Neo」を選択する
- アクション一覧から使いたいアクションを探す
- キーの下にあるInfobar部分へ、キーに割り当てるときと同じ要領でドラッグする
- プロパティインスペクターで詳細を設定する
Infobar専用の背景画像も追加
あわせて、背景ライブラリにInfobarのサイズに合わせた背景画像が追加されました。これまでのように通常サイズの画像を無理やり切り取って使う必要がなくなり、見た目をきれいに整えやすくなっています。
開発者向け:プラグインでInfobarアクションを作る
自作プラグインでInfobar対応を追加したい場合のポイントも押さえておきます。
アクションの登録
Infobarアクションは通常のアクションと同様にマニフェストへ登録しますが、Controllersプロパティに"Neo"を含める必要があります。
{
"Actions": [
{
"Name": "Neo Infobar Example Action",
"UUID": "com.elgato.example.neo-infobar",
"Controllers": ["Neo"]
}
]
}
Software.MinimumVersionもStream Deck 7.6以降に更新しておく必要があります。
レイアウトの仕組み
Infobarへの表示は、232×50pxのレイアウトファイル(JSON)で定義します。各レイアウト項目には一意のkey、type、rect(表示位置とサイズ)が必要で、項目同士が重なっていたり領域からはみ出していたりすると表示されません。
レイアウトはsetFeedbackLayout関数でonWillAppearイベントのたびに設定し、表示内容の更新にはsetFeedback関数を使います。値のみを更新する簡易的な書き方と、色や不透明度など複数のプロパティをまとめて更新する書き方の両方に対応しています。
Infobarアクションは通常のキー操作アクションと異なり、ユーザーの入力(タップなど)は受け取れません。あくまで情報を表示するための表示専用アクションという位置づけです。
注意点:timerUpdateイベントの廃止
7.6のSDKアップデートに合わせて、これまで非公開ながら使われていたtimerUpdateイベントがWebEngine SDKから削除されました。該当のイベントを利用しているプラグインは対応が必要です。
Stream Deck 7.6のその他のアップデート

Infobar以外にも、7.6では細かな改善が加えられています。
- ウェブサイトアイコンが、プロパティインスペクターで編集したときだけでなくURL変更時にも自動更新されるように
- Stream Deck PedalおよびStream Deck + XLのファームウェアを更新
- 自動起動を設定していてもアプリが起動しないことがあった不具合を修正
- Network Dockがランダムに切断されることがあった不具合を修正
- (macOS)macOS 27でメニューバーアイコンをクリックするとアプリがクラッシュすることがあった不具合を修正
- (Windows)7.5.1で発生していた、エクスプローラーからのドラッグ&ドロップやプラグインとの連携ができない不具合を修正(この修正により、一部のゲームなど管理者権限プロセスへホットキーが届かない場合がある挙動も元に戻っています)
- (Windows)完全アンインストール時にインストーラーでエラーメッセージが表示されていた不具合を修正
- (Windows)インストール済みアプリケーションのスキャンによって定期的に発生していたシステム負荷の急上昇を軽減
まとめ
Infobarは、Stream Deck Neoのキー下部にあった「ただの時計」を、音楽情報や天気、次の予定などを表示できる小さなダッシュボードに変える機能です。設定自体はアクションをドラッグ&ドロップするだけとシンプルで、対応プラグインもElgato Marketplaceから探せます。
すでにStream Deck Neoを使っている場合は、アプリを7.6以降にアップデートしてInfobar対応プラグインを試してみる価値があります。プラグイン開発者にとっては、232×50pxのレイアウトとイベント周りの仕様を押さえれば、既存プラグインへの対応もそれほど大掛かりな作業にはならなそうです。