DisplayLinkとは?Macで外部モニターを増やすときの注意点
DisplayLinkは、Macの外部モニター台数の上限をソフトで増やす仕組みです。必要なドライバーと画面収録の許可、4Kが30Hz寄りになる場合、保護された動画が映らなくなる点を、公式の説明と相性ログの口コミから整理します。
MacBookにモニターをもう1枚足したいのに、空いている端子につないでも映らない。そんなときに名前が出てくるのがDisplayLinkです。USBのドックやアダプターに入っているチップで、Macが公式に対応している台数を超えて画面を増やせます。
ただし、普通のThunderboltやHDMIとは動きが違います。ソフトのインストールが必要で、解像度やリフレッシュレートを妥協することがあり、動画配信が映らなくなることもあります。買う前に、何ができて何が苦手かを分けておいた方がいいです。
結論:台数は増える。その代わり、ドライバーと画質の妥協がいる
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 何をするものか | 画面の内容をソフトで受け取り、USB経由でモニターに送る |
| 必須のもの | DisplayLink Managerと、macOSの「画面収録」の許可 |
| 向いている用途 | 資料やブラウザをもう1枚に広げる |
| 妥協しやすい点 | 4Kでも30Hz寄りになる製品がある |
| 使えなくなるもの | Netflixなどの保護された動画。DisplayLinkの画面だけでなく、つなぎっぱなしだと他の画面も映らなくなることがある |
| 先に試すこと | 台数の上限内なら、DisplayLinkではない端子に直接つなぐ |
DisplayLinkは、端子を増やすのではなくソフトで画面を足す

DisplayLinkのドックは、Macの映像出力をそのまま分岐しているわけではありません。DisplayLinkの説明では、ドライバーが画面のピクセルを受け取り、USBでDisplayLink機器へ送り、そこからモニターに出します(macOSでの画面収録の許可)。
だから、Mac本体の「外部モニターは何台まで」という上限とは別枠で画面を足せます。その代わり、DisplayLink Managerというアプリを入れて、動かし続ける必要があります。 ケーブルを挿すだけでは映りません。
MacBook Pro 14インチ M4とAnker Prime(14-in-1、DisplayLink)では、「DisplayLink Managerを入れて画面収録を許可すれば、3枚までの拡張表示ができた」という報告があります。同じ口コミは、会社のMacでソフトを入れられない環境は事前に確認が必要だ、とも書いています。
Macの台数上限は、ドックを挿しても増えない
14インチMacBook Pro(M4、2024)は、内蔵ディスプレイを使ったまま外部モニターを2台まで同時に出せます。Thunderboltで6K 60Hzを2台、またはThunderboltの6K 60HzとHDMIの4K 144Hz、という組み合わせです(14インチMacBook Pro(M4、2024)の技術仕様)。
Appleは、M4とM4 ProのMacBook Proについて、内蔵ディスプレイと同時に外部モニターは2台までで、ふたを閉じても台数は増えない、としています(MacBook Proに接続できるディスプレイの台数)。対応するハブや数珠つなぎで、Thunderboltポート1つから2台出すことはできます。それでも、出せる総数は増えません。
3枚目が欲しいときにDisplayLinkが選ばれます。逆に、2枚までならDisplayLinkは不要です。空いているThunderboltやHDMIに直接つなぐ方が、ドライバーも画質の妥協もいりません。
モニターからモニターへケーブルをつなぐMST(デイジーチェーン)も、Macでは台数を増やす手段になりません。口コミでは次のように報告されています。
- MacBook Pro 14インチ M4とDell U2723QE:「MSTの二枚デイジーはMacでは効かず、二枚目は別ポート直結が無難」
- MacBook Air 13インチ M4とDell U2723QE:「Windowsでは映るのに、このMacだと映らない」
- MacBook Pro 14インチ M1 MaxとDell U2723QE:「拡張しようとしたが無理で、ミラーになるか映らないか。2台ともMacに直挿しにした」
画面収録の許可は、録画しているという意味ではない
macOS Catalina以降、DisplayLinkを動かすには「画面収録」の許可が必要です。DisplayLinkの説明では、この許可は画面のピクセルを読んでUSBの先のモニターに描くためのもので、画面を保存したり、DisplayLink(Synaptics)へ送ったりはしない、とされています(DisplayLink Managerの導入説明)。
許可する場所は、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」にある「画面収録」です。DisplayLink Managerをオンにしたあと、一度終了して開き直す必要があります(画面収録の許可手順)。
許可を出していないと、ドックを挿してもモニターは映りません。会社のMacでは、アプリのインストール自体が止められていることがあります。上のAnker Primeの口コミが指摘しているとおり、ソフトを入れられるかを先に確認してください。
映っても、4Kは30Hz寄りになることがある
DisplayLinkの画面は、MacのThunderboltやHDMIから直接出した画面と同じリフレッシュレートになるとは限りません。
MacBook Pro 14インチ M4 ProとAnker 563では、「映るがDisplayLink前提で4K 30Hz寄り。拡張が目的なら割り切りが必要」と書かれています。資料やチャットをもう1枚に出す用途なら足ります。マウスの動きやスクロールの滑らかさを求めるなら、そのモニターはDisplayLinkではなく、本体のThunderboltかHDMIにつないだ方がいいです。
製品によって上限は違います。すべてのDisplayLinkが4K 30Hz、というわけではありません。仕様書の「最大解像度」と「そのときのリフレッシュレート」をセットで見てください。
動画配信は、DisplayLinkの画面だけが真っ暗になるとは限らない
DisplayLinkのサポートは、DisplayLinkの画面がつながっているあいだ、iTunes、Netflix、Amazon Prime、Disney+などの保護された動画が再生できないことがある、と説明しています。映像が真っ暗で、音声だけ流れる、という症状です。原因は、ドライバーが画面を読むために使っているmacOSの仕組みで、DisplayLinkの画面が1枚つながっただけで、ほかの画面でも保護された動画が出せなくなる、と書かれています(保護された動画が再生できない場合)。
公式の回避策は、DisplayLinkの画面をいったん全部外す、別のブラウザにする、ブラウザのハードウェアアクセラレーションを切る、の3つです。仕事の合間に配信を見る人は、この制限を知ったうえで選んだ方がいいです。
買う前の確認
- 今のMacが外部モニターを何台まで出せるか、Appleの技術仕様で確認した
- その台数の内側なら、DisplayLinkではない端子に直接つなぐ
- 3枚目が必要なときだけ、DisplayLink対応と書かれた製品を選ぶ
- DisplayLink Managerを入れられ、画面収録を許可できる(会社のMacなら管理者に確認する)
- 仕様の解像度と、そのときのリフレッシュレートをセットで見た
- 動画配信をその環境で見るなら、つないだままだと映らなくなることがあると知っている
- モニターの数珠つなぎ(MST)では、Macの台数は増えない
まとめ
DisplayLinkは、Macの外部モニターの上限を超えて画面を足すための仕組みです。ケーブルを挿すだけでは動かず、DisplayLink Managerと画面収録の許可が要ります。口コミでは、14インチM4で3枚までの拡張ができた例と、M4 Proで映ったものの4Kは30Hz寄りだった例があります。保護された動画は、DisplayLinkの画面がつながっているあいだ、ほかの画面でも映らなくなることがあります。2枚までなら、本体のThunderboltかHDMIに直接つなぐ方が確実です。
同じドックやモニターの組み合わせを使っている方は、相性ログの各製品のページから、出た解像度やリフレッシュレートを投稿できます。